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ばか棒

住宅の場合、大工さんたちが建物の高さを確認するときに、原寸で寸法が刻まれた棒。
これにより基礎~土台、土台~1階軒高、1階軒高~2階軒高、小屋裏等の高さが確認できる。これによりシビアな高さ制限がある建物でも事前掌握可能。
また、基礎施工業者も根ぼり~基礎高さの確認によく用いています。

棟札、御幣(むなふだ、ごへい)

上棟式時に祭壇に捧げる神事の必需品。
棟札には施主、神々の名前が表に刻まれ、裏面には上棟式日及び施工会社名が刻まれる。御幣は棟札とセットで飾られ、紙を独特の形にカッティングして御幣木にはさんだもの。祭事が終了後、頃合いをみて棟木に結びつけることで将来的に家の歴史も振り返る事が出来ますし、家のお守り的要素も果たしていきます。

内法(うちのり)

建具等を取付する場合の基準高さ。昔は5.8尺(1758ミリ)を標準としていましたが、現在は身長高さの変化もあり6尺(1818ミリ)を標準にしている場合が多い。昔ながらの寸法を残している角館の武家屋敷に身長180センチ以上の人が見学にいけば、相当の確率で頭をぶつけます。

とおり

「かなて」、「たちなり」、「レベル」という垂直、直角、水平が大事と書きましたが、「とおり」も忘れてはいけません。「とおり」とは材の端と端をにらむとわずかながら内外に曲がっている場合がありますが、こんな時には「とおりが悪い」という事になります。うでの良い大工さんほど「とおり」を気にして施工しています。
また、大工工事以外でも「基礎のとおりが良い」等、仕上がりに対する施工業者の腕の指標として使われる場合が多いようです。

なれ

職人が向かっている仕事に対して間違いを起こした場合、「なれを起こしてしまった。」とつぶやく場合があります。物が腐る事を「なれる」と呼ぶので、駄目になって使い物にならなくなった事だと思うのですが、「なれた作業に対する思いこみで失敗してしまった。」という自分に対する自戒の念を込めた「なれ」に聞こえます。

かね勾配

「かね勾配」の意味は、屋根の傾斜を表す場合等に使われますが、水平方向に10進み、垂直方向にも10あがる傾斜角45°を表現した勾配となります。
現在、住宅の屋根勾配傾斜は4寸~5寸勾配(水平方向に10進み、垂直方向に4~5あがったもの)が多く、かね勾配となると傾斜がきつくて、施工上も危険な職人泣かせの勾配となります。

あて

木材を選別及び使用する場合、樹木途中に部分的な生育不良などで将来的に反り、曲がりがおきる要素を持った材料が混ざっている事が間々あります。これらの部分を「あて」と呼び目利きの鋭い大工さんは使用を控えます。
またカンナ掛けの場合も木の素性が持つ「逆目」「追い目」を読み、巧みにカンナをあてて木目の持つ美しさを際だたせます。

木取り(きどり)

無垢造作材(本物の木から出来た和室関連部材、建具枠材、窓枠材、巾木等の総称)を加工する場合、決められた寸法の樹木の形から、いかに効率よく使用箇所を選択して木を無駄にしないかを考える技術も職人の腕が問われます。良い大工になるとパット見るだけで節や「あて」の位置等を計算して巧みにはずす木取りを行い、木の無駄(したり)を出しません。