住宅の仕上げ工事の段階では造作材(窓枠、開口枠、はばき等)が取付られていきますが、造作材をゴージャスに見せる場合や造作材の原木寸法が決まっている場合に「がくぶち」という手法で造作材にある程度自由な寸法を持たせます。
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筋交(すじかい)
建築を知らな方でも阪神大震災以降、良く耳にする言葉だと思います。
在来工法で建設する場合に建物の強度を上げるための部材となります。柱と柱の間に斜めに入る部材ですが、適当に入れているのではなく屋根材や外壁材の重さに応じて地震力と風圧力に対して計算とバランスで検討しております。×で入る筋交を通常ダブルと呼び、/の様な筋交をシングルと呼んでおります。
ダブル筋交を入れる場合は大壁での対応となります。なぜなら真壁では壁の厚さが足りませんのでダブルは入りません。通常の柱の太さでは和室(真壁造)はシングル筋交となります。
雨仕舞(あまじまい)
雨に対する屋根の各部納まりに対して使っている言葉です。いくらデザインが良い家を設計し建築しても雨漏りがあるようであれば話しになりません。
最近は天窓(トップライト)の注文が多いのですが、基本的に屋根に穴を開けて、危険な箇所には防水材でシーリングしていますので長い年月の間には雨漏りの危険性は高くなります。
また、通常の生活では雨漏りがなくても強風を伴った雨の場合、そのときだけの吹き上げに対する雨漏りもありますので注意が必要です。
コーキング
外壁をサイディングで仕上げると、通常は、サイディング継ぎ手やコーナーに防水材を施工します。この防水材が「コーキング」と呼ばれています。
材質はゴム系でウレタンや変性シリコン等がありますが、基本的にはゴムですので長い年月の間には劣化がおこります。各住宅メーカーは外壁をサイディングで仕上げる物件が多くなっておりますが、高価な塗装を施したサイディングを施工すれば後々メンテナンスが必要ないという考え方ではなく、コーキングも重要な要素を持つことをご理解いただきたいと思います。
地縄(じなわ)
何も作業されていない建築敷地に縄で建物の形を表す作業の事。
昔は縄で出したので「地縄」と呼ばれたのですが、現在ではビニール製のテープで建物の規模を表します。
一見大ざっぱに見える工事ですが、隣地境界線や道路境界線からの離れ距離や建物の直角をシビアに計測しています。地縄を目安に「地盤改良」や「遣り方」の工事が行われますので、失敗が許されない緊張する作業でもあります。
遣り方(やりかた)
先述した「地縄」を元に、縄より1m程度離して木杭を打ち、縄を取り囲む形で木を巡らします。
この木杭に打たれる木を「ぬき」と呼んでいますが、木杭には計測器で高さを正確にポイントして一定の高さで「ぬき」を取り付けています。高さが統一された「ぬき」が取付されると今度は建物の隣地境界線からの離れ距離や道路境界線からの距離、建物の直角(かなで)や大きさを「ぬき」に情報として書き込みます。また、基礎の高さもここで正確に決められています。
一見、敷地に木で柵を廻したような印象の「遣り方」工事ですが後の工事に対する数々の重要な情報が隠されています。
木裏、木表(きうら、きおもて)
木材を見ると年輪の中心に近い側と樹皮に面した側が年輪の曲線からわかるかと思います。年輪の中心に近い側を「木裏」、樹皮に近い側を「木表」と呼んでいます。
最近では自然派志向の流れで無垢の床材や羽目板を多く使用していますが、羽目板や床材に無垢物を使うと大抵は木表側が収縮して反りが出ますので、無垢の木には動きがあることを理解して使用されることが必要と思います。
木拾い(きびろい)
見積をシビアにする場合や材料を発注する場合、図面より使用する木材の数量をカウントしていきますが、これらの作業を「木拾い」と呼んでおります。
色々な寸法の材料があるものですから「木拾い」に要する労力も大変なものとなりますが、木拾いが悪くて材料が現場に無いために大工が現場で仕事が出来ない場面もありますし、現場に木材を多く納入したために工事が終了してから残材の片付けに労力を使うこともありますので、「木拾い」には正確な数量を把握する経験と勘が必要となります。
無双(むそう)
床の間に掛け軸等を飾られる場合に、それらを引っかける為の金具が必要となります。私達が通常使用している「無双」とは長さ6尺の専用の木材に金具が通常3ヶ所ついていて、真ん中は固定金具で両脇の金具はスライドして移動出来る構造になっています。間口6尺の床の間に掛け軸を3本掛けられる方も少ないかと思いますが、床の間がついた住宅であれば「無双」が取付されます。
長物(ながもの)
建築業界では「尺」の単位が現在でも主流となっております。
原木を切り出す木材業界でも加工する機械等の関連も有り、流通する木材の長さも通常は12尺物(3640ミリ)が通常です。間取りの関係により間口が12尺を超える間、いわゆる2間超の間取りを設計した場合は特寸の長尺材料が必要となります。これらの材料を「長物」と呼んでいますが、流通規格外の材料ですので材の単価もかなり割高なものとなります。
